初心者
問題:白の最善手は?(2手)
回答:
白 | 黒 |
Bf1 | もし Rxb4なら |
Re8# (チェックメイト) |
解説:
状況を整理すると、黒のRd1が白のKg1にチェック(王手)をしている。
チェックされたときの3つの対処方法
・攻撃してきている敵の駒を取る
・逃げる
・味方の駒を盾とする
黒のRd1をとることはできない。
また、白のKingが逃げる場所もない。取りうる選択肢は、味方の駒を盾とするQe1かBf1。Qf1は、無料でQueenが相手にとられてしまうため、
白はBf1でKingを守るしかない。
追加問題:白のBf1のあと、黒はB4にいる白のQueenをとれるだろうか。
答えはNOだ。
もし黒がRxb4とした場合、Re8#(チェックメイト)となる。
この形をBack-rank Mate(バックランクメイト)という。これはCastlingのあと、Kingが味方のPawnで身動きがとれず、RookやQueen単独の攻撃でチェックメイトになってしまう状態下記の図。よくある状態なので、ぜひ覚えておこう。
中級者
問題:黒の最善手をみつけよう。(2手)
回答:
白 | 黒 |
… | Bd4+(チェック) |
Bxd4 | Qxa7 |
解説:
状況を整理すると、白のBishop g 2(Bg2)と Queen a7(Qa7)が、黒のBishop b7(Bb7)に攻撃している。白の2つの攻撃に対し、黒はQueen d7(Qd7)の味方でしかBishop b7を守っていない。このままでは、Bb7がタダどりされてしまう。駒がとられそうになったときの回避策は以下の3とおり
・取られそうな駒を動かし逃げる
・取られそうな駒にDefenderをつける
・より価値の高い相手の駒を攻撃やチェック(大手)をするなどして、そちらを先に対応させる
この局面の場合、この黒Bishopを動かし、逃げることはどうだろうか。黒Bishopが動いてしまうと、白Qa7が黒Qd7をとってしまうようにみえる。しかし、ここでチェックを挟むと立場は逆転する。
黒 Bd4+
この手により白はこのBishopを処理し、Kingを守る必要がある。
白 Bxd4
黒 Qxa7 で黒が白のQueenをとることに成功。
上級者
問題:白の最善手をみつけよう。(2手)
回答:
白 | 黒 |
Qe8+ | Rxe8 |
Rxe8+ | Bf8 |
Rxf8 | Kg7 |
Ne6+ | Kh6 |
Nxc5 |
解説:
状況を整理すると、黒はQc2+という攻撃ができるものの、白をすぐさまチェックメイトできる状態ではない。それに反し、白は複数のパターンで黒を攻撃することができる。黒は、Backrank(8行目)の守りが弱い点とf7のマスを上手く守れていない点から、すぐに思い浮かぶ白の手は、Qe8かNf7+。黒Nf7+だと、Rxf7のあとにQxf7で黒の攻撃はとまってしまい、黒が白を攻撃するチャンスがうまれてしまう。
一方、Qe8+は、一見危険にみえるが、最終的には、相手のRookとBishopをただでもらうことができる。このようなBackrankの攻撃は常に意識することをおすすめする。
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