チェスで学問の成績UP!(科学的根拠あり)【チェス】

study ・チェス豆知識

結論:チェスを学ぶことで、算数、国語(読解)、発想力・クリエイティビティ能力アッが見込めることが、複数の研究から判明しています。

また、ポジキャン君個人の体験としても、集中力向上などのメリットを感じています!

チェスを学習すると、算数と国語(読解)の能力が上がる

 アメリカ、ニューメキシコ州でチェスと学問の関係について研究が行われました。
 具体的には、ニューメキシコ州の小学校に在籍していた学生(※1)を以下の3つのグループに分け、チェスの学習が学問(※2)の成績アップにつながるのか否かについての研究を実施しました。

分類英訳内容
①未経験者 Non-Chessチェス未経験者
②チェスクラブ在籍者 Club-Only チェスクラブ在籍者、
USCF公式戦には未出場
③USCF公式戦出場者 USCFUSCF公式戦の出場経験あり

(※1) 2007~2014年にAspen Elementary Schoolに在籍していた生徒3,272名
(※2) ニューメキシコ州の共通テスト

結果①:チェスの『学習』は、成績向上の効果あり
チェスを学んでいた生徒は、算数と国語(読解)での成績向上が見られました。

チェスと成績 グラフ

1)算数
・「USCF公式戦出場者(USCF)」は、「未経験者(Non-Chess)」に比べ、スコアが28%高い
・「チェスクラブ在籍者(Club-Only)」は、「未経験者(Non-Chess)」に比べ、スコアが7%高い

2)国語・読解
 「 USCF公式戦出場者(USCF)」は、「未経験者(Non-Chess)」に比べ、スコアが10%高い

結果②:チェスの『上達』も、成績向上の効果あり
チェスのレーティング(能力値)が向上した学生は、数学・国語(読解)で成績アップが見られました。

チェスと成績 グラフ

レーティングが200ポイント以上増加した学生は、チェス未経験者よりも、算数の成績が44%高く、国語(読解)の成績が15%高いことがわかりました。

<参考>USCF Rate<200は、レーティングが200ポイント未満(1〜199)向上したことを意味します。

出典:
Poston, D. I., & Vandenkieboom, K. K. (2019). The Effect of Chess on Standardized Test Score Gains. SAGE Openhttps://doi.org/10.1177/2158244019870787

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発想力・クリエイティビティ能力の向上

 アメリカ、ペンシルベニア州では、IQ130以上の学生を集め、チェスがもたらす影響について分析・研究を行いました(1979~82年)。
 学生のクリエイティビティ・発想力を測るテスト(Torrance Tests of Creative Thinking)を実施したところ、チェスを学習した学生は、その他グループに比べ、クリエイティビティ・発想力が約3倍も上昇しました

チェスと発想力 グラフ

ポジキャン君の体験談:チェスを通じて得られたもの・磨いた能力

 ここからは、ポジキャン君個人の感想になりますが、チェスを20年以上やっていることで良かったと感じる点をシェアしたいと思います。

①集中力、深く考える力

 ポジキャン君は小学生時代、集中力がなく、勉強ができる方ではありませんでした。しかし、チェスを習いに行き、集中力を磨いたことで、実際に学問の成績がUPしました。
 公式のチェス大会は、1局約4時間と長く、集中力が自然と身につきます。また、相手の打つ手を想定し、何手も先を読まないといけないことから、深く考える力も身につきます

②戦略を練る能力

 チェスでは、戦略(=試合の流れ・方向性)を練る能力が鍛えられます。チェスで勝つためには、試合の流れを組みながら、自分の駒と駒を協力させ、相手を攻めていきます。つまり、一局ごとに戦略を練る必要があり、自然と戦略を練る能力が鍛えられます。

③時間配分、タイムプレッシャー時に冷静に対応する能力

 チェスには持ち時間があります。自分の持ち時間内に、相手をチェックメイトする必要があります。そのため、時間配分もチェスで勝つために身につける必要のある能力です。
 また、試合によっては、残り時間が数分・数十秒の中で、焦らず手を指さないといけないことが多々発生します。このようなタイムプレッシャーの中で、冷静に対応する能力が自然と身につきます

④自信がつく

 何事にも言えることですが、一つのことを極め、全国・世界レベルで一度戦うと、「自分はトップ層でも戦える人間なんだ。」という自信がつき、見える世界が変わります。それが好転し、ほかの分野でも成果を出しはじめます。

 ポジキャン君の場合は、
 「チェスが強いあなたは賢い!」と周りに言われる
→「自分って賢い?勉強もやればできるかも?」勝手に勘違いをする
→「勉強もやってみたらできた!」と自信がつく
→「もっと、他のこともできるかも!やってみよう!」
 といったサイクルで、いろんなことに挑戦し、成長してきました。何か行動するきっかけとして、チェスに出会えてよかったと感じています。

⑤失敗を恐れず、挑戦し続ける能力

 チェスでは、勝つこともあれば、負けることもあります。つまりは、良い意味で「負ける・失敗する」という体験を経験します。すると、「今回の負け・失敗は、次に勝つためにどう活かせるか」を考えることが自然と見につきます。ポジキャン君はチェスを通じ、「負け・失敗を恐れ、挑戦しない」のではなく、「挑戦し、負けから学び、必ず成功させる」考え方を学びました。

⑥多くのチャンスが巡ってくる

 日本でも、「チェスができる人=賢い」というイメージは浸透しています(少なくともポジキャン君は感じます)。
そのため、チェスができれば、日本でもより多くのチャンスを掴むことができると考えています。
ポジキャン君の場合、受験/ 留学の選考/ 課外活動の選考/ 就活/ 転職の際、『チェスができる』ことをアピールしています。職場でもアピールしています。
チェスができることを話すと、周りの反応はいつも同じで、「すご!」となり、より多くのチャンスが巡ってきました。

 以上のように、学術研究やポジキャン君の個人的な体験から、チェスを学ぶことで学問の成績が向上するだけでなく、多くの能力を身につけ、多くのチャンスに巡り合える可能性があることがわかります。

皆さんにとって、チェスが何かのきっかけとなれば幸いです!

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