チェス大会の賞金一覧
今回は「チェスってお金になるの?」「どれくらい賞金もらえるの?」という点について、初心者うぃにゃーちゃんが興味津々だったため、紹介していきます!
まずは、日本とアメリカの主な公式戦における賞金額を比較してみましょう。
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日本 | アメリカ | |
大会名 | 全日本チェス選手権 | U.S. Chess Championship |
賞金額 | 1位 50,000円 2位 30,000円 3位 10,000円 | 1位 50,000ドル(約675万円) 2位 35,000ドル(約472万円) 3位 25,000ドル(約337万円) |
特徴 | 日本一を決める試合。 地区予選を勝ち、大会出場権を獲得する必要がある。 | 全米で最も強いとされる12名の選手による総当たり戦。 11試合全勝の場合、追加で64000ドルがもらえる。 |
※2 https://uschesschamps.com/
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アメリカの賞金は高くて夢がありますね。アメリカのチェス大会の特徴やプロの世界については、この後紹介しています!
一方、日本の賞金はアメリカと比べると安いですね。それにもかかわらず試合にでるメリットは一体何なのでしょうか?その理由についてもこの後で紹介しています!
アメリカの大会の特徴・魅力
アメリカの有名なチェス公式戦として、US Chess Championshipを紹介します(前述の表に記載したものです)。
この大会は、その年に最も強いとされる12人の選手が招待され、2週間に渡る総当たり戦が行われます。(Netflixオリジナルドラマの『クイーンズギャンビット』をご覧になった方は、主人公が招待された試合に出ていたのを覚えているかもしれませんが、そのような試合です)。
大会ルール「タイブレーク」
アメリカの大会の特徴的なルールとしてタイブレークというものがあります(アメリカに限らず他の国でも導入されているルールではありますが、日本ではあまり馴染みがないと思い、紹介させていただきます)。これは、同率順位となった場合、勝敗を決めず、複数人を同順位とすることです。賞金の出る大会では、賞金を同率順位の人数で分け合います。
例えば、3位が2人いた場合、「3位決定戦」のようなものを行って3位と4位を決めるのではなく、その2人を「3位タイ(3位が2人いる状態)」として、本来3位と4位がもらうべき賞金を足して2で割った金額を分け合う、という感じです。6位が3人いた場合も同様に、「6位タイ」として、6位~8位までの賞金を足して3で割った金額をもらう形となります。ちなみに、ポジキャンは全米選手権6位タイで同率順位が17人いました(高校選手権のため賞金は出ていないですが)。
大会の賞金は「小切手」?
その他の特徴としては、アメリカでは大会で勝つ(入賞する)と、その場でチェック(小切手)を切ってもらい、賞金をもらう形をとっています。後日、その小切手を銀行に持参し、お金に換えてもらいます。小切手を切ってもらうことなんて映画くらいでしか見る機会がなかったので、実際にチェックを切ってもらうときはなんだかドキドキした記憶があります(笑)
チェスはお金がかかる?
また、チェスは『お金持ちのスポーツ』といったイメージを持っている人も多いかもしれませんが、アメリカでは地元で開催される大会には5~10ドルで参加が可能です。そのため、お金持ちでなくても、教育の一環あるいは趣味の領域として、実際には様々な人種の人が参加しています。小学生の習い事としては、スポーツと並んでメジャーだった記憶があります。
一方、州を跨ぐ大きな大会は、遠征費(移動費・ホテル宿泊費)などがかかり、ある程度お金がないと参加するのは難しいです(ポジキャンのドタバタ遠征記録は別記事にて紹介させていただきます)。その点では、趣味の範疇を超えて、より上のレベルを目指そうとすると、やはりそれなりにお金がかかります。
プロの世界
プロの世界に目を向けると、アメリカでは、トップレベルになるとチェスで食べていける人もいます。例えば、賞金だけで年間30万ドル(約4,100万円)以上稼ぐプロもいます(参考:世界の賞金ランキング)。
また、大会の賞金だけでなく、コーチング(指導)を収入源の一つとするプロも多くみられます。例えば、ポジキャンはグランドマスター(GM)のユーリー・シュルマンに1時間150ドルで教えてもらっていました。世界的に有名なプレーヤーから教えてもらえるのも、アメリカでチェスを習う醍醐味かもしれません。講師のほかにも、動画配信や各種SNSなどを活用するプロも多いです。
日本の大会の特徴・魅力
日本の主なチェス大会を2つ紹介します。1つは、ジャパンオープンです。
出場権争いなどは特になく、誰でも大会に参加できます。チェスを始めた人は、こちらの試合への出場を一つの目標にする人も多いのではないでしょうか。
2つ目は全日本選手権です(前述の表に記載したものです)。
こちらは日本一を決める大会であり、地区予選を勝って出場権を獲得しなければいけません。
大会の特徴
日本ではチェス人口が少ないことなどにより大会の賞金が他国と比べて少ないため、チェスだけ食べていくというのはなかなか難しいでしょう。そのため、現状では趣味としてやっている人がほとんどだと思います。
日本の場合、上記の試合に出るためには日本チェス連盟への会員登録が必要となりますが、年会費が2万円かかるため、なかなかハードルが高いかもしれません。ほとんど人の場合、参加費の方が獲得見込み賞金よりも高くなるでしょう。では、そこまでしてチェスの大会に参加するメリットはどこにあるのでしょうか?
日本で大会に出るメリット
前述の通り、日本のチェス人口はまだ少ないため、日本代表としてチェスのオリンピックに出場するチケットがとりやすいというメリットがあります(ユースの日本代表枠もあります)。そのため、大人も子供も日本代表を目指すという目標をもって試合に挑むことができます。日本におけるチェスは、初心者でも比較的気軽(?)に日本代表争いに参加することができる競技だと思われます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は日本とアメリカのチェスの大会について紹介しました。日本はアメリカと比べてチェス人口が少ないので、賞金が少ないですね。しかし、日本代表になれるチャンスがあります!ポジキャンと一緒に頑張ってチェスを上達させ、日本代表を目指して頑張りましょう♪
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