毎日のチェストレーニング 問題・回答・解説 2021年5月10日【チェス】

chess puzzle ・トレーニング

初心者

問題:黒の最善手をみつけよう。(1手)

回答:

cd6+(チェック) 
Kc6

解説:

 状況を整理すると、白がBishopでd6を黒のキングにチェックをしている状態。

チェックから回避する方法は3つある。

・チェック(攻撃)してきている敵の駒を取る

・逃げる

・味方の駒を盾とする

今般は、「チェック(攻撃)してきている敵の駒を取る」ことができる。

C7にいるPawnで白Bishopをとり、白Kingにチェックするのが最善の手となる。

ちょっと簡単すぎたので、ボーナス問題を出しますね!

ボーナス問題:

この試合はどのように展開され、どちらが勝つだろうか?

回答:

ミスをしなければ、この試合は黒が勝ちます。

Bxg4 
Be4h5

解説:

この後の試合展開としては、黒がPawn Upで試合を進められます。

この黒のh5Pawnは、Passed Pawn(パスドポーン)といい、非常に強いPawnです。Passed Pawnとは、敵のPawnがこのPawnをとめることができないPawnを指します。このPawnは、Promotion(Queen等に進化すること)しやすく、非常に強力です。試合をするときは、Passed Pawnをつくることを意識しましょう。

この試合、黒が勝つ理由は、黒Bh3と白Bd3の「Bishopのマスの色が同じだからです。」

なぜBishopのマスの色が同じであればドローになりにくいのか?もし、互いのBishopのマスの色が違えば、なぜDraw(引分け)になっていたのかについては、別途、中級クラスで開設いたします。

 



中級者

問題:白の最善手をみつけよう。(4手)

回答:

Qxb7Bxb7
Rxd8+ Bxd8
ef7+Kxf7
Bxb7

結果、白は黒Bishop(3点)をタダでとることができました。

解説:

 状況を整理すると、黒Rb7が白Qa7を攻撃している。なにもしなければ、白Qa7がとられてしまう状況。「白Qa7を逃がすしかない。」と思いがちだが、もう一度じっくり盤面をみてほしい。そうすると相手には、いま弱点がることがわかる。それは、「黒Bd5が動いてしまうと、黒Qd8は白のRd1にとられてしまう。」ということだ。→つまり、黒Bd5は、極力動けない。→白は、どうやったらこの黒Bd5を半強制的に動かせることができるのだろうか。→Qxb7 という思考で回答にたどり着く。

白   黒

Qxb7 Bxb7

Rxd8+ Bxd8

ここの次の手で、Bxb7と答えた方は90点。おしい。

白Bxb7だと、黒がfe6を打ってくる。最終的には黒Bishop(3点)と白Pawn(1点)を交換したこととなり、白は2点分黒より有利になれる。しかし、ここで以下の手を挟むと白は3点分有利になれる。

fe7+

相手がKxe7と返してきた後に、Bxb7。この結果、白はBishopUP(3点分)となる。

 



上級者

問題:白の最善手をみつけよう。(5手)

回答:

Nd3+Kf3
Ne3+Kf2
Nd3+Kf3 (もし黒がKf1かKg1に逃げると、白Re1#でチェックメイトとなってしまう)
Ne3+Kf4
Nd3+Kf3

結果、3回続けて同じポジションとなってしまうため、ルール上、Draw試合となってしまう。

解説:

 状況を整理すると、黒は白よりも2つポーンを多くもっており、尚且つ、そのポーンはもうすぐでQueenにPromotionされそうな状況。圧倒的に黒が優勢。こういう盤面のとき、白が考えるべきことは、「どうやったら負けないようにできるか。どうやったらドローにできるか。」である。

 結果、上記回答のとおり駒を動かし、チェスの特殊ルールであるThree time Repetition Rule(3回続けて同じポジションとなる場合は、Draw試合となる)を活用することでDrawに持っていくことができる。

 チェスをする上では、特殊ルールを覚えることも重要だということを覚えておこう!

本日もお疲れ様でした!ちょっと強くなれましたね!継続は力なりなので、ぜひ明日も一緒にやりましょう!

まだ余力が残ってる?もし昨日のトレーニングをわすれてたら、↓昨日のトレーニングへ!↓

 毎日のチェストレーニング 問題・回答・解説 2021年5月9日

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