棋譜の読み方【チェス】

chess piece ・ルール

棋譜とは?

棋譜(きふ)とは、チェスの試合内容を記録したものです。

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棋譜の読み方(基礎編)

 棋譜の取り方にはルールがあります。
「駒の名前 + 移動先のマス」
で駒の動きを表します。

 まずは、前者(駒の名前とその表記)を覚えましょう!

駒の名前と表記

駒は、アルファベット大文字1文字で表します。

駒(日)駒(英)棋譜で使うアルファベット
キングKingK
クイーンQueenQ
ルークRookR
ビショップBishopB
ナイトKnightN
ポーンPawnなし

・キング(King)=王様
棋譜上では、キングは、大文字の「K」で表します。(英語表記の「King→K」となるため)

キング

・クイーン(Queen)=女王様
棋譜上では、クイーンは、大文字の「Q」で表します。

クイーン

・ルーク(Rook)=戦車・城
棋譜上では、ルークは、大文字の「R」で表します。

ルーク

・ビショップ(Bishop)=司教
棋譜上では、ビショップは、大文字の「B」で表します。

ビショップ

・ナイト(Knight)=騎士
棋譜上では、ナイトは、大文字の「N」で表します。
(既にKがKingに使われているため、ナイトはNで表されています。)

ナイト

・ポーン(Pawn)=兵士
棋譜上で、ポーンは、割り振られたアルファベット頭文字がありません。
→ポーンは、棋譜上で空白・空欄で表します。

例えば、「e4」との記載があった場合、これは「ポーンがe4に移動した」ということを表します。

ポーン

チェスの駒の動かし方を詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
チェス ルール 駒の種類、並べ方、動かし方

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移動先のマスの表記

 チェスの棋譜は、
「駒の名前 + 移動先のマス」
で駒の動きを表します(本日2回目)。

後者(移動先のマス)を覚えましょう。
マスは、a~hの小文字アルファベット(横)+1~8の数字(縦)で表します。

棋譜の具体例

 チェスの棋譜は、
「駒の名前 + 移動先のマス」
で駒の動きを表します(本日3回目)。

では、早速具体例を見ていきましょう。

例1:

ボード Ke4

先ほど、白のキングがd4からe4に移動しました。
これを棋譜上で表すと、

「Ke4」

になります。

(読み方は「キングe4」。英語では「King to e4」)

例2:

ポーンの動き

ポーンがf2からf4のマスに移動しました。
これを棋譜上で表すと、

「f4」

になります。

(読み方は、そのまま「f4」)

相手の駒を取った時の棋譜

ポーン以外の駒で相手の駒を取った場合

 ポーン以外の駒で相手の駒を取った場合、動かした「駒の名前」と「移動先のマス」の間に「x」を追加します。

棋譜の書き方:
駒の名前移動先のマス

例1: 

Petrov

白のターンです。
白はb5にあるビショップで黒のc6ナイトを取ることにしました。
そうすると棋譜は、

「Bxc6」

となります。

ポーンで相手の駒を取った場合

 ポーンで相手の駒を取った場合の棋譜は、
「移動元の列(アルファベット)」+「移動先のマス」になります。

例2:

Center Counter

白のターンです。
白は、e4のポーンで黒のd5ポーンを取ることにしました。
この場合の棋譜は、

「ed5」

となります。

e (移動元の列) d5 (移動先のマス)


キャスリング

 キャスリングには、2種類あります。
・キングサイド キャスリング
・クイーンサイド キャスリング

(キャスリング ルールの詳細は、チェス ルール 駒の種類、並べ方、動かし方

キングサイド キャスリング

棋譜では、キングサイド キャスリング を0-0と表します。
(※「0-0」の〇は、数字のゼロです。)

キャスリング

白がキャスリング前の状態。
黒がキャスリング後の状態。

クイーンサイド キャスリング

棋譜では、クイーンサイド キャスリング を0-0-0と表します。
通常のキングサイドキャスリングより、「-0」が一つ多いことから、「ロング(長い)キャスリング」と呼ばれることもあります。

クイーンサイド キャスリング

白がクイーンサイド キャスリング前の状態。
黒がクイーンサイド キャスリング後の状態。

 

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プロモーション(昇格)

 ポーンをプロモーションする際の棋譜は、

移動先のマス」+「」+「プロモーション(昇格)する駒名

プロモーション

前提:盤面には、白のポーンa7のみ存在していると仮定します。

白がa7のポーンを前進させ、クイーンにプロモーションするとします。この場合の棋譜は、

「a8=Q」

となります。
(a8 (移動先のマス)=Q (プロモーション (昇格)する駒名)

【参考】
「プロモーション(昇格)する駒名」の書き方
・クイーンにプロモーション「=Q」
・ルークにプロモーション「=R」
・ナイトにプロモーション「=N」
・ビショップにプロモーション「=B」

チェック・チェックメイト

チェック

 チェックとは、「相手のキングを攻撃し、次のターンに取りますよ。」という意味です。これを棋譜上で表す場合、棋譜の末尾に「」を付けます。

「駒の名前 + 移動先のマス」+「

チェック

白がBf1からBb5に動かしました。
この場合の棋譜は、

「Bb5+

となります。

チェックメイト

 チェックメイトとは、相手のキングを詰めた状態です。つまり「キングを攻撃している+敵のキングに逃げ場がない」状態です。これを棋譜上で表す場合、棋譜の末尾に「#」を付けます。

「駒の名前 + 移動先のマス」+「#

チェックメイト

白がクイーンをh6からg7に動かしました。
この白のクイーンは、相手のキングを攻撃しています。更に、相手のキングは逃げ場がありません
(白のビショップが白のクイーンを守っています。)

この場合の棋譜は、

「Qg7

となります。

棋譜の読み方・取り方(応用編)

複数の同じ種類の駒が、そのマスに移動できる場合

 複数の同じ種類の駒が、そのマスに移動できる局が存在した場合、棋譜の書き方が特殊になります。

同じ行(1-8の行)の場合

 同じ行(1-8の行)の場合の棋譜は、

「駒の名前」+「移動前のマスの列名(アルファベット)」+「移動先のマス」

棋譜 同じ駒

白のターンです。白は、c1のルークをe1に動かしたとします。
しかし、棋譜に「Re1」と記載した場合、c1のルークを動かしたのか、h1のルークを動かしたのかわからなくなります。

この場合の棋譜は、

「Rce1」

となります。

同じ列(a-hの列)の場合

 同じ列(a-hの列)の場合の棋譜は、

「駒の名前」+「移動前のマスの行名(数字)」+「移動先のマス」

棋譜 同じ駒

白のターンです。白は、c1のルークをc3に動かしたとします。
しかし、棋譜にRc3と記載した場合、c1のルークを動かしたのか、c5のルークを動かしたのかわからなくなります。

この場合の棋譜は、

「R1c1」

となります。

試合結果の記載 

 試合の結果も棋譜に記載する必要があります。

白が勝った場合「1-0

黒が勝った場合「0-1

引分けの場合「1/2-1/2

 


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